当社は、非線形有限要素法構造解析の技術系解析コンサルティング会社です。
例題No.570の問題について、文献では強制変位8mmを与えた解析を行っていますが、どのぐらいの変形まで数値計算が破綻せずに実行できるかを試してみました。本例題では、この問題のほぼ限度となる強制変位18mmを与えた計算例を示します。計算はLS-DYNAの静的陰解法を使用して行いました。変形量が大きいためダストカバーの自己接触を考慮した接触条件を定義して解析を行っています。問題によると思いますが、静的陰解法でもこのぐらいのゴムの大変形解析を、エラーを起こすことなく解析できることを確認することができました。
CAEやFEM解析は、与えられた条件に基づいて計算作業を行うだけでなく、このような数値実験としてのツールとしても活用することが可能です。
Keywords: ゴム, ダストカバー,軸圧縮変形,大変形解析, 自己接触計算, FEM解析
Tools: LS-PrePost ver.4.11, LS-DYNA MPP Win64 R16.0
October 26, 2025 create a new entry
Fig.1 自己接触を考慮したダストカバーの大変形解析の数値実験例 1
Fig.2 自己接触を考慮したダストカバーの大変形解析の数値実験例 2