ランスモアは、非線形有限要素法構造解析の技術系CAE解析コンサルティング会社です。
更新日: 06/Apr/2021
非線形CAE解析ソフトウェアLS-DYNAのシェル要素の計算速度について調査しました。(LS-DYNAは有限要素法を解析手法とした汎用FEM解析ソフトウェアです) ここでは、2018年にリリースされた LS-DYNA ver.R11.0.0のシェル要素の計算速度チェックを行いましたので結果を示します。
テスト問題は、下図に示す薄肉円筒のねじり座屈問題で、2012年に実施したものと同じデータを使用しました。
シェル要素のフォーミュレーションタイプと計算速度比をグラフにしています。
横軸にフォーミュレーションを,縦軸にBT要素(ELFORM=2)を基準とした速度比を示しています。
バージョンR11.0は,2018年にR10.1に並行してメジャーバージョンアップとして正式リリースされました。陰解法機能に変更が加えられています。新機能には当然バグも出やすいので、2021年現在でしたら後継バージョンであるR11.1を使うほうがよいでしょう。
図1 Formulation Type vs 計算速度比 R11.0.0
図2 薄肉円筒のねじり座屈変形図 R11.0.0