当社は、非線形有限要素法構造解析の技術系解析コンサルティング会社です。
弊社における自動車衝突解析分野の精度向上のために、下記文献を参考にしてアルミ押出材のフレームの軸圧壊解析を行いました。
材料特性には弊社の材料データからA6063-T5を適用し、角稜部の破断を考慮してMAT_PLASTICITY_WITH_DAMAGE_ORTHOに変換して解析を行いました。日の字断面はW100-H60で板厚2ミリ、2.5ミリの組み合わせであり、No.294と同様にモデル化には厚肉シェルを使用しました。解析の結果、文献に記載されている部材の蛇腹状の大変形を模擬することができました。
次回は文献を参照してMAT_GURSONを適用した解析を行う予定です。
参考文献:自動車技術会 技術報告シリーズ43 アルミの破断に関する基礎特性調査 p.5
なお,本事例はサンプルであることをご了承下さい。
Fig.1 Compaction of aluminum structure
Fig.2 Compaction of aluminum structure