当社は、非線形有限要素法構造解析の技術系解析コンサルティング会社です。
サークル形状の防舷材の静的圧縮解析を行いました。防舷材のねじれ変形モードの可能性を考慮して解析は3次元フルモデルで行いました。
ゴム部の材料は例題238と同様にNR65で定義し、要素は六面体1点積分要素を使用し、陽解法により解析しました。
台とゴムとの定着部材は考慮していません。
ゴムの屈曲と全体的な座屈挙動を表現することができました。
なお、本解析事例は、現 Intes Japan 社長の下薗征史氏が博士号を取得した際の学位論文を参考にして実施しました。この論文は、対象としているゴム材料の応力−ひずみ特性の温度依存性とひずみ速度依存性までをカバーした6次のMooney-Livlinモデルのユーザールーチンを作成し、非線形解析を行い、実験と解析の比較について言及したものです。論文のストーリーが明快でわかりやすい内容であるため、CAEユーザーが実験結果と解析結果を比較していくアプローチを学ぶ上で大変参考になるのではないかと思います。
なお,本解析例はサンプルであることをご了承下さい。
図 1 deformation of a rubber fender
図 2 deformation of a rubber fender
図 3 displacement distribution of a rubber fender
図 4 displacement distribution of a rubber fender