当社は、非線形有限要素法構造解析の技術系解析コンサルティング会社です。
例題219のモデルで、Quad shell だけでモデル化したケースとTria shell だけでモデル化したケースについて、変位−荷重結果を比較しました。Tria shellのケースは荷重が大きく剛性が大きめに評価されていることがわかります。部材をすべて三角形要素でモデル化することは普通はしませんので、この例は非常に極端なケースを表していると考えて下さい。一般的には、Quad shellの中にTria shellが散在するケースで、三角形要素があるとまずいのでは?と心配される方が多いと思います。特に曲げ変形時に影響が顕著ですが、モデル中に10%ぐらい三角形要素があったとしても解析結果にはほとんど影響しないと考えてよいかと思います。また普通にシェル要素を作成していれば10%も三角形要素が混じることはほとんど無いと思います。
なお,本解析例はサンプルであることをご了承下さい。
図 1 Quad Shell
図 2 Tria Shell
図 3 変位-荷重曲線