ランスモアは、非線形有限要素法構造解析の技術系CAE解析コンサルティング会社です。
更新日: 20/Mar/2021
非線形CAE解析ソフトウェアLS-DYNAのシェル要素の計算速度について調査しました。(LS-DYNAは有限要素法を解析手法とした汎用FEM解析ソフトウェアです) ここでは、2016年にリリースされた LS-DYNA ver.R7.1.3のシェル要素の計算速度チェックを行いましたので結果を示します。
テスト問題は、下図に示す薄肉円筒のねじり座屈問題で、2012年に実施したものと同じデータを使用しました。
シェル要素のフォーミュレーションタイプと計算速度比をグラフにしています。
横軸にフォーミュレーションを,縦軸にBT要素(ELFORM=2)を基準とした速度比を示しています。
R712は国内製造業ユーザーがよく利用していたバージョンです。R7の最後の正式リリースとなったバージョンがR713で,R7のバージョンで最も安定したバージョンとなります。リリースからすでに5年が経過しますが,一般的な衝撃解析や強度解析には全く問題なく使うことができます。
図1 Formulation Type vs 計算速度比 R7.1.3
図2 薄肉円筒のねじり座屈変形図 R7.1.3